【SAKE × AWAMORI】 2022 冷卸し（新世代の日本酒）

ひと夏の熟成を経た「冷卸し」

本商品は、日本酒の造り酒屋 「田嶋酒造株式会社(福井県)」と、酒類の企画販売を行う「株式会社OneSpirit(沖縄県)」の共同開発商品であり、6月に発売した『【SAKE × AWAMORI】 2022 FIRST EDITION』を、夏の間熟成させた「冷卸し(ひやおろし)」にあたる商品です。
日本酒は、一般的に冬から春にかけて仕込みますが、できたお酒をあえてひと夏熟成させ、秋に出荷されるお酒を冷卸しと呼びます。夏の熟成により、香味が落ち着いて口当たりがなめらかになるとされています。そうした冷卸しならではの味わいを、本シリーズでもお楽しみいただけるよう田嶋酒造に依頼しました。

日本酒と泡盛をつなぐイノベーション

福井と沖縄を、日本酒と泡盛をつないだ本商品は、伝統的酒造技術を再解釈し、新たな製法にチャレンジしたイノベーティブなお酒です。
日本酒におけるアルコール添加酒※1のイメージを変えたいと模索していた、田嶋酒造株式会社の杜氏田嶋雄二郎氏と、泡盛の可能性を広げるべく挑戦していた、弊社代表の仲里が手を取り、プロジェクトはスタートしました。
田嶋氏と仲里は、大学時代同じ研究室で学んだ同志。学生時代からお酒談義に花を咲かせ、いつか一緒にお酒を創ろうと語り合った旧知の間柄です。その想いが、10年の時を経て「SAKE×AWAMORI」として実現しました。
本商品をきっかけに、福井と沖縄、そしてそれぞれの酒類のファンの皆様がつながり、笑顔が生まれることを夢見て。自信をもって、この日本酒をお届けいたします。

※アルコール添加酒 アルコールが添加された日本酒。日本酒へのアルコールの添加は、江戸時代の「柱焼酎(はしらじょうちゅう)」という技法に さかのぼると言われています。この技法は、米焼酎等を日本酒の腐造防止を目的に添加していたものですが、近年では風味の向上等を目的に、無味無臭に近い醸造アルコールを添加するのが一般的です。

イノベーションの軌跡

本商品は、柱焼酎という江戸時代にさかのぼる技術にインスパイアされ、生まれました。つまり、日本酒の添加用のアルコールに「泡盛」を使用した世界初の商品です。
泡盛を使用することで、日本酒の風味は変わります。しかしより美味しく仕上げるには、困難な製造課題がいくつもありました。そもそも泡盛は日本酒に寄り添う事ができるのか?
ブレイクスルーとなったのは、田嶋氏がセレクトした「尚」という泡盛の利用。
泡盛製造技術者による、酒造所の垣根を超えた技術革新により生まれたこの泡盛を、田嶋氏が添加酒に採用したことで、プロジェクトは一気に加速しました。
尚は、3 回蒸溜製法によるクリーンでフルーティーな香味が特徴です。「米麹 100%のマイルド&スムースな蒸 溜酒」という尚のコンセプト、その風味は、日本酒に寄り添い高めることを可能にしました。
尚をベースに、田嶋氏は 100%福井県産の五百万石を、大吟醸規格まで精米すること、そして桜の花から分離された、ナチュラルなさくら酵母の使用を決定。田嶋酒造の製造技術と、泡盛「尚」の香味が交わることで放たれるスパークを描きながら、一つ一つ丁寧に細かい条件を設計してまいりました。
こうして生まれた本商品からは、従来の大吟醸酒にはない「いちごの様な風味」が現れました。古くて新しい日本酒が、誕生した瞬間でした。

購入方法について

当商品は完売しました。